どんなゲームか?
まずは「信長の野望」をご存じない方のためにどんなゲームなのかを簡単にご紹介しよう。タイトルにある信長とは戦国時代に名を馳せた有力大名の織田信長のこと。日本史はあまり詳しくないという方でも名前だけは耳にしたことがあると思う。
「信長の野望」は織田信長が生きた動乱の時代を舞台として、プレーヤーが戦国時代の大名の一人となって日本の統一を目指すシミュレーションゲームだ。歴史にはifがつきものだが、それをお手軽に体験できるのがこのゲームの醍醐味だと思う。思いっきり感情移入して好きな武将になりきってみるもヨシ、大勢力の大名で手軽に遊んでみるもヨシ、プレーヤーによって色んな楽しみ方ができるゲームだと思うので、歴史に詳しい方もそうでない方も一度プレーしてみてはいかがだろうか。
さてここでは「信長の野望」シリーズの最新作である「信長の野望 革新 パワーアップキット」(以下”革新”と呼ぶ)について、ゲームの主なポイントをご紹介していく。
内政に励んで国を富まし、物資を蓄え軍勢を整える
ゲームの最終目標は全国制覇なので、ついつい野戦や城攻め等の軍事行動にフォーカスしてしまいがちだが、「腹が減っては戦ができぬ」の諺通り、まずは国力の増強がキーになる。 国力とはズバリ金銭・兵糧・兵士の3つ。国の運営にはなにかとお金がかかるし、軍事行動には兵士と兵糧が必要だ。これらの必要物資を安定的に供給できる基盤を作り上げると共に、 軍隊を編成するための兵士を確保する必要がある。
革新では内政と合戦が1枚の3Dマップ上に展開されており、自拠点の周辺に箱庭的な内政施設を建造することができる。単に耕作地を広げて兵糧収入を上げたり、商業を奨励して金銭収入を得るというだけでなく、見た目にも楽しい街並みの建設が行えるという点も革新の魅力と言える。
外交交渉によって自勢力の優位を確立する
革新では対外交渉の相手として諸外国、諸勢力、諸大名の3つがある。諸外国からは貿易を通じてシールドや拡散砲弾等、諸外国独自の技術を伝授してもらうことで 主に軍事面の強化を図るのだ。忍者衆や国人衆などの諸勢力とは協定を締結することで勢力毎に異なる恩恵を受けることができる。そして諸大名とは同盟や停戦協定を締結することで敵を絞り込んだり、同盟相手から技術を伝授してもらったりする。
どの大名と同盟を結び、どの大名を攻めるのか。どの諸勢力と協定するのか(諸勢力同士には相性があるため全ての諸勢力と一度に協定することはできない)。 どの国との貿易を優先するのか(諸外国によって伝授される技術が異なる)。これらの要素によって選択の幅が広がった。プレーヤーの戦略が試される要素と言えるだろう。
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研究に勤しんで自勢力の技術革新をはかる
革新におけるキモはその名の通り技術革新だろう。新しい技術を獲得することで軍を強化したり、内政の効果を高めることができる。大名家によってはその家独自の技術を獲得することもできるため、戦略面や戦術面で他家と大きく差別化できる。技術は自勢力で研究するだけでなく、すでに技術を保有している大名家から交渉で伝授してもらうことも可能だ。また前述の通り、技術には諸外国から貿易を通じて伝授してもらうものもあるため、それらを積極的に取り込むことで自軍団を強化できる。
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軍勢を動かし他勢力の拠点を攻略する
物資を蓄え、兵を整備し、技術を習得して軍を強化してきた成果を発揮するのが拠点攻略だ。様々な兵科があるため、その時々の状況に応じて適切な軍団を編成しなければならない。例えば機動力を生かして敵を強襲したいなら騎馬隊、施設の破壊が目的なら足軽、遠隔攻撃で敵兵力を削りたいなら弓隊や鉄砲隊、攻城戦を有利にする兵器などがある。攻略の目的や自軍団の適正に応じて部隊を組織し、被害を最小限に抑えて”勝つ”ことが必要だ。
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目指すは全国制覇! 日の本統一!
全ての拠点を支配するか、または全国の半分以上の本城を支配し、他の全ての勢力(諸大名)と同盟を結べばクリアとなる。他の大名家の攻略は必ずしも武力制圧でなくともよく、勧告で自家に取り込むことも可能なので、自勢力が大きくなってきたら勧告を活用してみるのも手だろう。
史実では徳川家が日本を統一して幕府を開いたが、それを踏襲するもヨシ、道半ばで倒れた織田信長や石田三成の天下を実現するもヨシ、思い入れのある大名で統一するもヨシ、 各人のお好みのエンディング目指してぜひぜひお楽しみ頂きたい。